[レポート]CMP203:改めてAmazon Linux2と向き合ってきました #reinvent
17時間の時差の向こうからこんにちは!AWS事業本部のShirotaです。 今回、re:Inventに初参加(と共にこの規模のカンファレンスも初参加)致しました。ついでに初海外です。まだ異国の空気に若干ドギマギしております。 初学者でもre:InventでAWSのサービスについて触れて学べるセッションを多めに参加していき、ブログにアップしていく予定ですのでどうぞ宜しくお願い致します。 (別途、全エントリを通してのビギナーセッションブログのまとめも随時更新予定です!)
今回参加したセッション
CMP203-R - [REPEAT] Amazon Linux 2: A Stable, Secure, High-Performance Linux Environment こちらのセッションに参加致しました。
カタログに記載されているセッションの概要
In this session, learn about Amazon Linux 2, the next generation Amazon Linux operating system that now comes with five years of support. See what’s new with Amazon Linux 2, how it's different from other distributions of Linux, and understand why it’s rapidly becoming the go-to operating system for AWS customers.
……との事で、個人的には「Amazon Linux2のここが他のLinuxディストリビューションと違う!」が聞ければ良いなと思っております。 では早速、セッションに参加して参ります!
セッションに参加してきました
セッションの流れとしてはAmazon Linuxの歴史から始まり、「Amazon Linux2のここが良い!」の4つのポイントを軸に話が進んでいきました。
▲今回のセッションのキモが分かる渾身のスライド画像がこちらです
LTS(Long-term support)がある
現状では2023年の6月まで、セキュリティアップデートのサポートをAWSが行う事が明言されています。 対して、Amazon Linux1の最近AMI(2018.03)のサポートは2020年6月までと言うことも明言されております。 セッション内では、Amazon Linux1からAmazon Linux2への移行も簡単に行えるので移行することを推奨している事も述べられました。
Javaのサポートも、OpenJDK8やOpenJDK11がサポートされ(2023年6月まで)、先日発表されたCorrettoも使えます。 そういったサポートの中で個人的に「強いな」と思ったのは、Amazon Linux2にはExtrasパッケージがある事です。
セッション内では実際に、「amazon-linux-extras」コマンドを入力してPostgreSQLの10系があったりPHP、Dockerの最新バージョン一覧を見たりするデモが行われました。
ただ、ここで注意が必要なのはExtrasパッケージはLTSの対象外である事です。 常に最新のパッケージを導入できるようにしているパッケージなので、最終的に標準パッケージにやってきた段階でLTS対象になると言った記述が以下のページにありました。 Amazon Linux 2 に関するよくある質問
Q: 長期サポートポリシーは Exras トピックに適用されますか? Extrasトピックのコンテンツは、長期サポートとバイナリ互換性に関するAmazon Linuxポリシーの対象外です。Extras トピックは、急速に進化している厳選されたテクノロジーのリストを含み、頻繁に更新される可能性があります。Extras トピックでパッケージの新しいバージョンがリリースされた場合、最新のパッケージのみがサポートされます。これらのテクノロジーは時間をかけて作り上げられて完成し、最終的に Amazon Linux2の "主要な" リポジトリに追加されて、Amazon Linux 2 の長期サポートポリシーが適用されるようになることがあります。
常に最新の物をサポートする体制が整っている
カーネル等も常に最新のものが対応するようになっています。
先ほどDockerの話題をあげましたが、コンテナ関係の対応もバッチリです。
多岐に渡る環境で動作する
セッション内ではHyper-V上でAmazon Linux2を起動させたりWorkspacesでAmazon Linux2を起動させるデモが行われました。
▲Hyper-V上でAmazon Linux2を起動
▲Workspaces上でAmazon Linux2を起動
オンプレミスの仮想化環境でもAWSのWorkspacesでもAmazon Linux2を動かせる事から、多岐に渡るユースケースで使えるLinuxディストリビューションであると紹介されていました。
No cost
ここまで便利でNo cost。 最新のパッケージが導入できる環境も整っていて、オンプレミスの仮想化環境でもWorkspacesでも使えて、No cost。 絶対これが一番言いたかった事なんじゃないかと私は思いました。
Amazon Linux2と改めて向き合って思った事
最近やってきたCorrettoやExtrasパッケージが使えると言う点で、Linuxディストリビューションとしての強みをアピールしていたなと言う印象を受けました。 ここまでサポートがしっかりしているLinuxディストリビューションって心強いと思います。 改めて今回Amazon Linux2のセッションを聞いて、その利便性を再確認できて良かったです。